Fusion自動設計(ロボットアーム編)
Case:Robot arm Modelの自動設計
2024年11月26日
DesignConsul

Fusionパラメトリックモデリング機能+GenerativeDesign+生産設計+検査設計

はじめに

Autodesk Fusionには標準ライセンスで使える様々な機能がありますが、その中の1つである『パラメトリックモデリング機能』を活用されているお客様活用事例となります。
一定の設計ルールがあれば、設計時間を大幅に短縮することができる機能となりますので、皆さまも是非ご活用ください。

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本事例はロボットアームの設計自動化を題材に、ワークサイズや重量の変更に応じた自動設計化を実現したケースとなります。
複数の部品構造から購入部品 / 製造部品と切り分けて、それぞれのバリエーションに応じた最適化設計までを実現しています。

事例
01:Robot-arm Model
01:Robot-arm Model
【ポイント】
・設計条件(ルール)の登録
・自動設計による工数削減
・GenerativeDesignによる付加価値
・生産設計(Additive Manufacturing / 切削加工)
・検査設計(プローブ計測)

パラメトリックモデリング機能

①デフォルトモデル

■ワークサーズ:70mm
■ワーク重量:926g

②ワークサイズの変更

■ワークサイズ:120mm
■ワーク重量:4,665gに変更

③ワークサイズ120mmの構造へと自動設計を開始

ワークサイズ:120mmのルールに沿って自動モデリングを実施

Generative Design機能

④ロボットハンド(グリッパ)の軽量化

■グリッパの軽量化:機能上必要部位と設計スペース、荷重要件を入力し最適化計算
■製造工法をAdditive Manufacturing&切削加工の2種類を選択

生産設計

⑤生産設計:AdditiveManufacturing/切削加工の場合

Generative Design機能によって軽量化された部品をそのままFusionで生産設計まで実施する
※Generative Designは有機的なデザインとなるため、そのままFusionでの生産設計をお勧めします。

工法1:Additive Manufacturingの場合

Fusionでは、配置/ローテーション/サポート生成など3Dプリンティング工法に必要な機能が備わっています

工法2:切削加工の場合

Fusionでは、NCデータの生成も可能です

⑥加工図面自動生成 / プローブ検査データ作成

加工図面自動化

Fusionでは、加工図面の寸法生成も自動で実施できます

検査:プローブ計測

Fusionでは、切削加工後のプローブ検査用のデータも生成できます